子どもに読んであげていたら、自分が絵本を好きになりました。
これは大人が読んでもおもしろいなあという絵本、けっこうありますね。
そんな中から3冊ご紹介します。
『みつけてん』作:ジョン・クラッセン/訳:長谷川義史
2匹のカメが帽子をみつけます。
ほしいけれど、カメは2匹。帽子は1個。
やっぱり帽子は置いて帰ります。
でも1匹のカメは、もう1匹が寝ている間に、さっきの帽子をとりに行こうとして…
というお話。
直接は書かれていない、それぞれのカメの気持ちの動きは、大人になってから読んでこそ味わい深いのではないでしょうか。
『おかあちゃんがつくったる』長谷川義史
ジーパン、かばん、体操服…「おかあちゃんは、ミシンでなんでもつくれるねん」…けど、ちょっとへん。
「おかあちゃん、ミシンでおとうちゃんつくってえな。ミシンで何でもつくれるって言うたやん」
「ごめんな。おとうちゃんはミシンではつくられへんねん…」
でも、父親参観の日に現れたのは…
見事な起承転結。
オチも見事。
ちゃんとそんなこともわかるようになってから、読みたい絵本。
『ねずみくんのチョッキ』作:なかえよしを/絵:上野紀子
小学校1年生のときだったと思います。
学校で読み聞かせをしてもらい、すごく好きになった覚えがあります。
大人になってから読んでみると、なんだかすごく可哀想なラストで、何で好きだったんだろう?と思います。
小学校の先生が何かそれっぽい、この絵本から学べる教訓みたいなものを言ってくれたと思うのですが、全く思い出せません。
大人になって読むと、この可哀想なラストがいいですね。
シンプルな物語なんですが、哀愁があって味わい深いです。
子どもが読んでもおもしろい
ここで紹介した3冊の絵本は、もちろん子どもが読んでもおもしろいです。
実際、うちの子どもも3冊ともとても好きで、楽しく読んでいます。
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