お笑い芸人で芥川賞作家のピース・又吉直樹の作品一覧

お笑い芸人で芥川賞作家のピース・又吉直樹の作品一覧

芸人としても文筆家としても又吉が好きな僕です。
又吉の作品を、小説・エッセイ・新書・その他、でまとめてみました。

小説

人間


又吉の最新作。

私小説ではないが、今までではいちばん私小説に近い作品だと言います。

38歳の又吉が書いた、漫画家を志すも漫画家になれなかった38歳の男の話。

僕達は人間をやるのが下手だ。

38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。
何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは?
初の長編小説にして代表作、誕生!!

「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」(又吉直樹)

火花


ピース・又吉直樹の小説。
自身初の小説でありながら、芥川賞受賞作。

又吉の書くエッセイのファンだった僕たち夫婦は、発売されてすぐ購入。

読み始めは「あれ?小説っぽくむずかしく書こうとしてる?」と思いましたが、すぐに引き込まれて夢中で読みました。

Netflixでドラマになっていて、又吉の先輩芸人である130R・板尾創路監督で映画になっています。
このドラマも映画ももちろん観ました。泣きました。

ドラマ、映画を観たあとで小説を読むと、その役をしていた人たちの声で脳内再生されて、それもまたいいです。

売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。第153回芥川賞受賞作。芥川賞受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を収録。

劇場


ピース・又吉直樹の2作目の小説。
『火花』ですっかり又吉の小説のファンにもなった僕たち夫婦。もちろん『劇場』も発売されてすぐ買いました。

先に妻が読み、泣いたと言っていました。
「だって最後こうなるんやもん」とオチをバラされました。

僕が読む番。
これが最後こうなるのかあ、と思ったらものすごく泣きそうになりました。
でも最後そうなるって知っていたので泣きはしませんでした。

でもすごく泣ける恋の話です。

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった―。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。

エッセイ

東京百景


ピース・又吉直樹のエッセイ。
芸人になるために大阪から東京に出てきた又吉。
芸人人生のすべてを過ごした東京の、思い出の場所をテーマに綴ったエッセイが100篇。

笑えて、哀愁があって、考えさせられるエッセイです。

ひとつひとつの話も長くないのでトイレで読むのにもおすすめです。

ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。自伝的エッセイ。

第2図書係補佐


無類の読書好きである又吉直樹が、毎回ひとつの本をとりあげ、それにまつわるエピソードやおもしろい話を展開するエッセイ。
どれもめちゃくちゃおもしろくて、声を出して笑ったものもたくさんあります。
とくに『杳子・妻隠』の回がおもしろくて、妻にもおすすめして読んでもらったら、妻も腹を抱えて笑ってました。
そこから一気に僕たち夫婦は又吉のファンになりました。

僕の役割は本の解説や批評ではありません。自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。(まえがきより)。

お笑い界きっての本読みピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。

新書

夜を乗り越える


ピース・又吉直樹の新書。
自身が大好きな本について書いています。

完全に余談ですが、この本を1泊2日の社員旅行に持っていきました。
同じ部屋に太った人が2人いて、彼らのイビキで一睡もできず『夜を乗り越える』を読んで過ごしました。

この本は、僕の夜も乗り越えさせてくれました。

芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

自由律俳句

カキフライが無いなら来なかった


コラムニストのせきしろ、ピース・又吉直樹による自由律俳句集。

自由律俳句とは、五・七・五のリズムにとらわれない自由なリズムで詠む俳句です。

見開きの右側にせきしろの自由律俳句、左側に又吉の自由律俳句という構成。
さすがの2人といった感じで、ユニークな作品がたくさんです。

数篇のエッセイがところどころにありますが、それもおもしろいです。

五七五の形式を破り自由な韻律で詠む自由律俳句を、妄想文学の鬼才せきしろと、お笑いの奇才「ピース」又吉が多数放出。「雨と冷蔵庫の音に挟まれ寝る」(せきしろ)、「転んだ彼女を見て少し嫌いになる」(又吉直樹)など、センチメンタル過剰で自意識異常な世界が広がる。500以上の句と散文、著者二人の撮影写真から構成。文庫用書き下ろしも収載。

まさかジープで来るとは


コラムニストのせきしろ、ピース・又吉直樹の自由律俳句集。
『カキフライがないなら来なかった』の続編です。

さすがの2人のユニークな自由律俳句に、さらに磨きがかかっていました。

「後追い自殺かと思われたら困る」(せきしろ)、「耳を澄ませて後悔する」(又吉直樹)など、妄想文学の鬼才せきしろと、お笑い界の奇才「ピース」又吉が編む五百以上の句と散文。著者撮影の写真付き。五七五の形式を破り自由な韻律で詠む自由律俳句の世界を世に広めた話題作『カキフライが無いなら来なかった』の第二弾。文庫用書き下ろしも収載。

その他

鈴虫炒飯

注目文才が編み出し、
新進気鋭の書道家が描く、
奇想天外の新・四字熟語。
又吉のペーソス溢れる解説付き。以下、一部を紹介する。

馬面猫舌 うまづらねこじた
馬面である上に、猫舌でもあること。
解りやすい欠点が二つあり、短所の渋滞を
起こすこと。【類語】足臭脇臭

放屁和解 ほうひわかい
凄まじい喧嘩をしていたのに、どちらか、或るいは
第三者が屁をこいしてまい、どちらともなく笑って
しまい、気持ちが収まること。屁に救われること。
しょうもないことが、時には大きな何かを解決する
こともある。

幹事横領 かんじおうりょう
信じていた人に裏切られること。

満塁無視 まんるいむし
決定的なチャンスであるにも関わらず、満塁ということを
全く意識せずに、他の打席と同じように見逃してしまうこと。

餃子礼賛 ぎょうざらいさん
たまに、『餃子が一番美味しい』と言う人がいるが、一番って
ことはない。愛嬌があって、親しみやすいものを過大評価し過
ぎること。

鼻歌過剰 はなうたかじょう
鼻歌が過激すぎること。一見、おとなしそうに見える女の子の
キーホルターに、政治的な強いメッセージが込められていて驚いたり、
祖母が編んでくれたセーターに性的な図が織り込まれていたりすること。
思いもよらない部分から、攻撃的な面が垣間見える恐怖のこと。

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