芥川賞と他の文学賞をダブル受賞している小説

芥川賞と他の文学賞をダブル受賞している小説

直木賞と山本周五郎賞をダブルで受賞した『邂逅の森』という小説がめちゃくちゃおもしろかったです。
ひょっとして文学賞をダブルで受賞している作品は間違いなくおもしろいのではないかと思い、先日直木賞と他の文学賞をダブル受賞している小説を調べてみました

今回は芥川賞と他の文学賞をダブルで受賞している小説を調べてみました

『貝に続く場所にて』石沢麻依

165回(2021年上半期)芥川賞第64回(2021年度)群像新人文学賞のダブル受賞。

コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人と場所の記憶に向かい合い、静謐な祈りを込めて描く鎮魂の物語。

『蛇にピアス』金原ひとみ

第27回(2003年)すばる文学賞130回(2003年下半期)芥川賞のダブル受賞。

蛇のように舌を二つに割るスプリットタンに魅せられたルイは舌ピアスを入れ身体改造にのめり込む。恋人アマとサディスティックな刺青師シバさんとの間で揺れる心はやがて…。

『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子

第54回(2017年度)文藝賞158回(2017年下半期)芥川賞のダブル受賞。

24歳の秋、故郷を飛び出した桃子さん。住み込みのバイト、周造との出会いと結婚、2児を必死に育てた日々、そして夫の突然の死―。70代、いまや独り茶を啜る桃子さんに、突然ふるさとの懐かしい言葉で、内なる声たちがジャズセッションのように湧いてくる。おらはちゃんとに生ぎだべか?悲しみの果て、辿り着いた自由と賑やかな孤独。すべての人の生きる意味を問う感動のベストセラー。

『限りなく透明に近いブルー』村上龍

第19回(1976年度)群像新人文学賞75回(1976年上半期)芥川賞のダブル受賞。

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔。

『アサッテの人』諏訪哲史

第50回(2007年度)群像新人文学賞137回(2007年上半期)芥川賞のダブル受賞。

吃音(きつおん)による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をくらました若き叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。世の通念から身をかわし続けた叔父の「哲学的奇行」の謎を解き明かすため、「私」は小説の筆を執るが……。

『祭りの場』林京子

第18回(1975年度)群像新人文学賞73回(1975年上半期)芥川賞のダブル受賞。

如何なれば膝ありてわれを接(うけ)しや──。長崎での原爆被爆の切実な体験を、叫ばず歌わず、強く抑制された内奥の祈りとして語り、痛切な衝撃と深甚な感銘をもたらす、林京子の代表的作品。

『三匹の蟹』大庭みな子

第11回(1968年度)群像新人文学賞59回(1968年上半期)芥川賞のダブル受賞。

異国に暮らす由梨は、夫と自分双方の浮気相手が集うホームパーティーに参加する気になれず、ひとりで外出してしまう。
遊園地の民芸館で知り合ったアメリカ男に誘われ、海辺のドライブについて行き、そこで男は、赤いネオンが点滅している宿「三匹の蟹」へ行こうと誘うのだった。

『榧の木祭り』高城修三

第9回(1977年)新潮新人賞78回(1977年下半期)芥川賞のダブル受賞。

『過越しの祭』米谷ふみ子

94回(1985年下半期)芥川賞第17回(1985年)新潮新人賞のダブル受賞。

『百年泥』石井遊佳

第49回(2017年)新潮新人賞158回(2017年下半期)芥川賞のダブル受賞。

私はチェンナイ生活三か月半にして、百年に一度の洪水に遭遇した。橋の下に逆巻く川の流れの泥から百年の記憶が蘇る! かつて綴られなかった手紙、眺められなかった風景、聴かれなかった歌。話されなかったことば、濡れなかった雨、ふれられなかった唇が、百年泥だ。流れゆくのは――あったかもしれない人生、群れみだれる人びと……。

『太陽の季節』石原慎太郎

第1回(1955年度)文學界新人賞34回(1955年下半期)芥川賞のダブル受賞。

女とは肉体の歓び以外のものではない。友とは取引の相手でしかない……。
退屈で窮屈な既成の価値や倫理にのびやかに反逆し、若き戦後世代の肉体と性を真正面から描いた「太陽の季節」。最年少で芥川賞を受賞したデビュー作は戦後社会に新鮮な衝撃を与えた。

『夏の流れ』丸山健二

第23回(1966年度・下)文學界新人賞56回(1966年下半期)芥川賞のダブル受賞。

平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る。

『オキナワの少年』東峰夫

第33回(1971年度・下)文學界新人賞66回(1971年下半期)芥川賞のダブル受賞。

『ネコババのいる町で』瀧澤美恵子

第69回(1989年度・下)文學界新人賞102回(1989年下半期)芥川賞のダブル受賞。

わずか三歳で、ロスアンジェルスから一人で日本に送られた恵里子。実の母に捨てられたショックで一時的な失語症に陥ってしまうが、ある日、隣の「ネコババ」の家で突然言葉を取り戻す。生みの親よりも「本当の家族」となった祖母と叔母に育てられた多感な少女が観た人間模様を描く。

『介護入門』モブ・ノリオ

第98回(2004年度・上)文學界新人賞131回(2004年上半期)芥川賞のダブル受賞。

大麻に耽りながら世間に呪詛を浴びせる「俺」は寝たきりの祖母を懸命に介護する。

『影裏』沼田真佑

第122回(2017年度)文學界新人賞157回(2017年上半期)芥川賞のダブル受賞。

大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。
北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。
ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。
いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。

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