消しゴムはよく消えるものに限る。「本質をつきつめた」消しゴム、ステッドラー MARS PLASTICを買った。

文房具

消しゴムはよく消えるものに限る

消しゴムは、よく消えるものに限る。

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今、Raderという消しゴムを使っているが、いまいち消え方に納得がいっていない。
“定番の消しゴム”というイメージが強いRader。しかし、それとよく消えることは全く違った。
消え方に納得がいっていないまま使いつづけるのも、精神衛生上よくないと感じたので、半分以上残っているが、新調を決意した。

よく消える消しゴムを探すにあたって、たまたま家にあった「すごい文房具」という雑誌が役立った。
『消しゴム消しくらべ60本勝負!』という特集があり、その中のそれぞれの消しゴムの評価をもとに決めた。
シャーペンと違って、試し消しみたいなことはできないので、もうそれのみで決めた。

最終的に、「本質をつきつめたって感じ」と評価された、ステッドラーのマルスプラスチックを買うことに。
建築士などの専門家たちからも人気の高いベストセラーだそうだ。

ステッドラー社のシャーペンは苦手だったが、これはどうだろう。
使ってみるのが楽しみ。

よく消える消しゴムのリサーチ方法

「すごい文房具」:『消しゴム消しくらべ60本勝負!』から、高評価だったものをチョイス。

この特集では
– 軽さ
– 消字
– 汚れ
– 減り
をそれぞれ3段階で評価。
※ 軽さ、消字は数が増えるほど良い評価。
※ 汚れ、減りは数が増えるほど悪い評価。

消字の評価が☆3つのものをピックアップ。

MONO

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲
– 減り ▲▲

トンボの高級鉛筆「MONO-100」1ダース入りのノベルティだったが、その消字力が評判となり、後に商品化された。
A「消しゴムといえばこれ!って感じ。弾力のあるもっちり感が懐かしい」
B「いつもの消し心地。馴染んでるせいか思いどおりに消せる」

AIR-IN

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲▲▲

多孔質セラミックパウダー配合で、いつも角で消す感覚を実現。
A「この、いつも角で消す感触って文字をついつい声に出して読みたくなる。確かによく消える!」
B「ふわっとした感触。余計な神経を使わず、ストレスなく消せる」

オムニ シャープペンシル用

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲
– 減り ▲▲

シャープペンシルや固い鉛筆で紙面に食い込んだ黒鉛粒子を、超微粒子パウダーが入り込んできれいに除去。
A「軽いのに、どんどん消える感じがする。消しカスの出具合も主張がなくてgood!」
B「力を入れずに消す人向き。強くこすると真価が分からない!」

オムニ 2B 06B鉛筆用

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲
– 減り ▲▲

吸着力を高めた材料配合と消し屑がまとまりやすい超微粒子で包み込んで消す。鉛筆2B 06Bに最適。
A「消える!そして優しい!鉛筆成分をなでなでしながら消し去る。消しカスのまとまる感じがいい」
B「表面をなぞるような消し感。ボディ柔らかめ」

フォームイレイザー

– 軽さ ☆☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲▲
– 減り ▲▲

消しクズがまとまる特殊発泡体(FOAM)の採用により、「軽く消せる」と「消し屑がまとまる」という相反する機能を両立。
A「この消え方には感動!ゴムの感触が紙に対して正確」
B「ねこそぎ消し去る感じではない。筆圧が低い人向き」

小学生学習字消し

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲▲▲

商品名通り小学生の学習向けに開発されたWレジン構造を採用。濃い鉛筆も軽く消すことができる。
A「ゴムをこすったときに幅広く消える。このソフトな感じは確かに小学生向きかも!」
B「名前のイメージに似合わず、シャープな消し感。使いやすい!」

ハイポリマー <レギュラータイプ>

– 軽さ ☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲▲
– 減り ▲▲

特徴は消し屑が少ないこと、そのため机が汚れにくい。また、減りが少なく長く使用できる。
A「全然消えない!ゴムが硬いのかな?消しゴム圧が強い人向きかも」
B「力いっぱい消したい人向き。まさに漢の消しゴム!」

マークシート用消しゴム

– 軽さ ☆☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲▲▲

やや細長い形状が特徴。しっかりと握って持ちやすく、ピンポイントで消すことができる。
A「クールなデザインが好き。力が入った部分だけではなく、周りもきちんと消してくれる。微妙な操舵性に対応!」
B「消しやすい。全体的にすごく機能的な感じ」

マルスプラスチック

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲

建築士などの専門家たちからも人気の高いベストセラー。長期間使用しても品質の変化が少ない。
A「さすがの消し心地!消したい個所がスイスイ消える。本質をつきつめたって感じ」
B「軽くなぞるときれいに消える。ボディに押印されたマルスのロゴがニクイ!」

イグザムグレード消しゴム

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲▲▲

スタビロ社製の黒い消しゴム。素早くきれいに消せて、消しカスがまとまりやすいタイプ。
A「サラサラした感触が紙に優しく、消し幅が広い。黒いボディがお洒落ですね」
B「消し屑がきれいにまとまるのにあまり粘着質じゃない。これは快感」

DRAPAS SK-60S

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲
– 減り ▲▲▲

超微粒子パウダー配合で、消しカスが少なくまとまる。ソフトな使用感で、大学ノートからトレペまで仕様か。
A「スリーブが長めなので、コントロールしやすい。さすが製図器を扱う会社の製品!」
B「スイスイ消せて心地いいです。消字性も高い」

速消し3

– 軽さ ☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲▲
– 減り ▲▲▲

いわゆる三枚刃消しゴム。同時に3つの消しゴムで消すため、一気に消すことができる。消し幅9mm。
A「確かに一度によく消えるけど、一行ずつ消したいニーズってそんなにあるんだろうかという疑問が…」
B「普通に消すのとあまり変わらないかも。コツがいります」

カドケシ

– 軽さ ☆☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲▲
– 減り ▲▲▲

28個のカドがある、ユニバーサルデザインの機能性を追求した消しゴム。ひとつの角がなくなってきたら丁度いいタイミングで別の角が現れる。
A「これだけ角があると逆に『角』がなくなることに対する心もとなさが…」
B「細かい部分を思い通りに消せる。角で消す感覚は気持いい」

アーモンド

– 軽さ ☆
– 消字 ☆☆☆
– 汚れ ▲▲▲
– 減り ▲▲

PVC(ポリ塩化ビニル)を排除し、廃棄処理されるホタテの貝殻を配合剤として使用したエコ消しゴム。大阪の老舗文房具メーカー製造。
A「思ったより消える。とがった形とアーモンドというネーミングが好き」
B「かなり粘りの強い素材。鉛筆をこそげ取る感覚」

STAEDTLER Mars Plastic

オムニ シャープペンシル用のシャーペンに特化していそうなところ、マークシート用消しゴムの操舵性、というところも気になったが、結局「本質を突き詰めたって感じ」という評価が決め手となり、マルスプラスチックに。