灘校の伝説の国語教師・橋本武先生は、国語の勉強で基本になるのは「読む」「書く」だと言います。
その「読む」では何を読めば良いのか? 文学入門書の必読書リストが参考になると、桑原武夫『文学入門』(岩波新書)の「世界近代小説五十選」と、中村真一郎『小説入門』(光文社)の「私のえらんだ一〇〇冊の小説」を挙げていました。
自分のための、これから読むべきものリストとして、桑原武夫『文学入門』(岩波新書)の「世界近代小説五十選」をここにメモしておくことにします。
なかなか重厚な作品が多かったのでページ数の少ない順に並べ替えてみました。現在購入しにくいものは省いています。
(ボクはページ数の少ない方が読みやすく、そういうものからできるだけたくさん読みたいと思っています)
- 世界近代小説五十選(ページ数の少ない順)
- 『黄金の壺』ホフマン
- 『若きウェルテルの悩み』ゲーテ
- 『阿Q正伝・狂人日記他』魯迅
- 『マルテの手記』リルケ
- 『黒猫』『モルグ街の殺人事件・盗まれた手紙他』ポオ短篇小説
- 『大尉の娘』プーシキン
- 『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人
- 『マノン・レスコー』プレヴオ
- 『父と子』ツルゲーネフ
- 『宝島』スティーヴンスン
- 『現代の英雄』レールモントフ
- 『青い花』ノヴァーリス
- 『女の一生』モーパッサン
- 『ハックルベリィフィンの冒険』マーク・トウェーン
- 『ガリヴァー旅行記』スウィフト
- 『緋文字』ホーソン
- 『ロビンソン漂流記』デフォオ
- 『武器よさらば』ヘミングウェイ
- 『高慢と偏見』ジェーン・オースティン
- 『ボヴァリー夫人』フロベール
- 『テス』トマス・ハーディ
- 『嵐が丘』エミリ・ブロンテ
- 『ツアラトストラかく語りき』ニーチェ
- 『赤と黒』スタンダール
- 『怒りのぶどう』ジョン・スタインベック
- 『告白』ルソー
- 『人間の絆』サマセット・モーム
- 『白鯨』メルヴィル
- 『罪と罰』ドストエーフスキイ
- 『魔の山』トオマス・マン
- 『デカメロン』ボッカチオ
- 『デイヴィド・コパフィールド』ディケンズ
- 『アンナ・カレーニナ』トルストイ
- 『レ・ミゼラブル』ユゴー
- 『ジャン・クリストフ』ロラン
- 『ドン・キホーテ』セルバンテス
- 『風と共に去りぬ』ミッチェル
- 『チボー家の人々』マルタン・デュ・ガール
- 世界近代小説五十選(国別分類)
世界近代小説五十選(ページ数の少ない順)
上から、ページ数の少ない順に並べています。
『黄金の壺』ホフマン
ページ数:189
『若きウェルテルの悩み』ゲーテ
ページ数:205
『阿Q正伝・狂人日記他』魯迅
ページ数:248
『マルテの手記』リルケ
ページ数:302
『黒猫』『モルグ街の殺人事件・盗まれた手紙他』ポオ短篇小説
ページ数:309
『大尉の娘』プーシキン
ページ数:323
『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人
ページ数:339
『マノン・レスコー』プレヴオ
ページ数:348
『父と子』ツルゲーネフ
ページ数:357
『宝島』スティーヴンスン
ページ数:366
『現代の英雄』レールモントフ
ページ数:371
『青い花』ノヴァーリス
ページ数:380
『女の一生』モーパッサン
ページ数:397
『ハックルベリィフィンの冒険』マーク・トウェーン
ページ数:460
『ガリヴァー旅行記』スウィフト
ページ数:461
『緋文字』ホーソン
ページ数:472
『ロビンソン漂流記』デフォオ
ページ数:485
『武器よさらば』ヘミングウェイ
ページ数:565
『高慢と偏見』ジェーン・オースティン
ページ数:616(上下)
『ボヴァリー夫人』フロベール
ページ数:660
『テス』トマス・ハーディ
ページ数:695(上下)
『嵐が丘』エミリ・ブロンテ
ページ数:707
『ツアラトストラかく語りき』ニーチェ
ページ数:787(上下)
『赤と黒』スタンダール
ページ数:875
『怒りのぶどう』ジョン・スタインベック
ページ数:971(上下)
『告白』ルソー
ページ数:1091(上中下)
『人間の絆』サマセット・モーム
ページ数:1144(上下)
『白鯨』メルヴィル
ページ数:1147(上下)
『罪と罰』ドストエーフスキイ
ページ数:1186(上下)
『魔の山』トオマス・マン
ページ数:1516(上下)
『デカメロン』ボッカチオ
ページ数:1645(上中下)
『デイヴィド・コパフィールド』ディケンズ
ページ数:1899(4巻)
『アンナ・カレーニナ』トルストイ
ページ数:2023
『レ・ミゼラブル』ユゴー
ページ数:2272(5巻)
『ジャン・クリストフ』ロラン
ページ数:2304(4巻)
『ドン・キホーテ』セルバンテス
ページ数:2546(6巻)
『風と共に去りぬ』ミッチェル
ページ数:2768(6巻)
『チボー家の人々』マルタン・デュ・ガール
ページ数:3443(13巻)
ルソーの『告白』とニーチェの『ツァラトストラ』は、小説ではないが、散文芸術としての価値の高さと、影響の大きさを考えて採用したとのことです。
世界近代小説五十選(国別分類)
こちらは『文学入門』に記載されていたとおり、国別の分類で。
イタリー
- 『デカメロン』ボッカチオ
スペイン
- 『ドン・キホーテ』セルバンテス
イギリス
- 『ロビンソン漂流記』デフォオ
- 『ガリヴァー旅行記』スウィフト
- 『トム・ジョウンズ』フィールディング
- 『高慢と偏見』ジェーン・オースティン
- 『アイヴァンホー』スコット
- 『嵐が丘』エミリ・ブロンテ
- 『デイヴィド・コパフィールド』ディケンズ
- 『宝島』スティーヴンスン
- 『テス』トマス・ハーディ
- 『人間の絆』サマセット・モーム
フランス
- 『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人
- 『マノン・レスコー』プレヴオ
- 『告白』ルソー
- 『赤と黒』スタンダール
- 『従妹ベット』バルザック
- 『ボヴァリー夫人』フロベール
- 『レ・ミゼラブル』ユゴー
- 『女の一生』モーパッサン
- 『ジェルミナール』ゾラ
- 『ジャン・クリストフ』ロラン
- 『チボー家の人々』マルタン・デュ・ガール
- 『贋金つくり』ジイド
- 『人間の条件』マルロオ
ドイツ
- 『若きウェルテルの悩み』ゲーテ
- 『青い花』ノヴァーリス
- 『黄金宝壺』ホフマン
- 『緑のハインリヒ』ケラー
- 『ツアラトストラかく語りき』ニーチェ
- 『マルテの手記』リルケ
- 『魔の山』トオマス・マン
スカンヂナヴィア
- 『死と愛』ヤコブセン
- 『アルネ』ビョルンソン
ロシア
アメリカ
- 『黒猫』『モルグ街の殺人事件・盗まれた手紙他』ポオ短篇小説
- 『緋文字』ホーソン
- 『白鯨』メルヴィル
- 『ハックルベリィフィンの冒険』マーク・トウェーン
- 『風と共に去りぬ』ミッチェル
- 『武器よさらば』ヘミングウェイ
- 『怒りのぶどう』ジョン・スタインベック
中国
- 『阿Q正伝・狂人日記他』魯迅